消費者金融のフクホーで、決められている支払い日に返済ができないと、支払日の翌日から滞納扱いになり、数日以内に電話で取り立てが始まります。
さらに、取り立てが始まるばかりでなく、延滞期間が長ければ長いほど、利息とは別に遅延損害金という名の延滞違約金が発生します。
そして、恐ろしいことに、延滞が3ヶ月目に突入すると、フクホーから一括請求の通知が自宅宛に送付されます。
この一括請求の督促を無視すると、次はフクホーは裁判所に訴訟を起こすという警告文が送られてきて、送付から2週間後には裁判になります。
本来支払うべきものを返せていないため、裁判はフクホーの言い分が通ります。
そして、最終的に法的な強制力をもって差し押さえが行わられ、延滞分の支払いを行わなければいけません。
さらに、フクホーから信用情報機関に金融事故を起こした人という情報が共有されてしまい、全国の金融機関のブラックリストに登録されます。
目次
滞納してしまったら
借金を滞納してしまうと、いろいろな不利益を受けることになるので、なるべく滞納しないことが重要です。
しかし、返済が苦しい状況になると、どうしても延滞してしまうケースも多いです。
このような場合、最善の対処方法はどのようなものなのでしょうか。
フクホーの借金を滞納しそうなことが事前にわかっている場合には、まずは滞納前にフクホーに連絡を入れることが大切です。
このとき、実際に延滞する前に、事前に連絡を入れるということが重要です。
いったん滞納してしまうと、信用も無くなるので、話し合いをしたり相談することが難しくなることが多いからです。
延滞前にフクホーに連絡を入れたら、まずは次回支払期日に返済が間に合わないことを伝えて、返済方法について話し合いましょう。
たとえば、次回の給料日まで待ってもらったら返済ができるならその旨伝えて返済期日を定めて支払をします。
だいたい30日くらいまでなら、遅延しても返済を待ってもらえることが多いです。
フクホーで滞納しているときの対処法
返済ができないなら債務整理
返済を待ってもらっても、支払いが苦しい場合には、フクホーに相談をしてもどうしようもないので、債務整理をすることを考えましょう。
債務整理とは、借金を整理するための法的な手続のことで、
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生
- 自己破産
4種類の方法があります。
ケースに応じた適切な手続を選択したら、たいていの借金問題は解決することが可能です。
債務整理の効果
債務整理をすると、たとえば任意整理では借金返済額を減額してもらえて月々の返済額も減るので、完済まで遅延することなく返済を続けていけるようになりますし、個人再生では、借金返済額を大きく減額してもらえるので返済が非常に楽になります。
自己破産をすると、借金返済義務が完全になくなるので、その後の借金の遅延の心配はなくなります。
債務整理をする場合には、債務者が自分で手続きするのは難しいので、弁護士・司法書士に依頼することが重要です。
弁護士・司法書士に債務整理を依頼したら、その後の遅延損害金の発生も抑えられますし、フクホーからの督促も止まるので精神的にも非常に楽になります。自宅宛に督促が来ないので、家族に借金が知られる危険性も低くなります。
フクホーなどの消費者金融からの借金が返済出来ない場合には、任意整理が向いていることが多いです。
弁護士・司法書士の無料相談
任意整理などの債務整理をしたい場合、まずは弁護士・司法書士に借金の無料相談をするところからはじめましょう。
今はたくさんの弁護士・司法書士事務所がインターネット上にホームページを持っていて、借金の無料相談サービスを行っている事務所もとても多いです。
自宅や勤務先の近くの弁護士・司法書士事務所を探して、一度無料相談を利用して弁護士・司法書士の話を聞いてみると良いでしょう。
無料相談の場合、相談だけなら何度でも無料ですし、無料相談したからと言って必ずしも任意整理などの依頼をしなければならないわけでもありません。
取り立てはいつごろ来るか
フクホーの借金返済を滞納すると、フクホーから支払いの取り立てが来ます。
滞納後どのくらいの期間が経過したら、実際に督促が来るのでしょうか。
借金返済を滞納したら、電話やハガキ、封書などで督促が来るようになりますが、これらの督促は延滞後比較的すぐに来てしまいます。
支払予定日を過ぎたら、次の日にはフクホーから電話がかかってくる可能性がありますし、数日内には自宅宛に郵便による督促状が届くでしょう。
フクホーなどの消費者金融からの督促の方法は、段階によって異なります。
まずは、電話や郵便(ハガキや封書)で督促が行われることが普通です。これらの督促を放置していると、内容証明郵便によって一括請求書が送られてきます。
フクホーなどの消費者金融から、自宅や勤務先などに訪問されることは通常ありません。
また、勤務先に電話をかけられることも普通はありません。
違法な取り立てについて
フクホー等の消費者金融は貸金業者ですが、貸金業者が借金の取り立てをする場合には、貸金業法という法律に従う必要があります。
貸金業法に違反すると、フクホーは業務停止になってしまったり、刑事罰を受けたりすることもあるので、貸金業法違反の行為をすることは通常ありません。
貸金業法では、貸金業法による取り立て方法について、厳しく規制しています。
その中で、正当な理由がないのに、債務者の自宅や勤務先に訪問したり勤務先に電話をしたりすることはできないと規定されています。
よって、フクホーの借金を滞納しても、フクホーが自宅や勤務先に訪ねてくることはありません。
ただし、他の手段によっては債務者と連絡がつかないなどの正当な理由がある場合は、フクホーの担当者が自宅や勤務先に訪ねてきたり、勤務先に電話をかけられたりすることもまれにはあります。
以上をまとめると、フクホーからの借金返済を滞納した場合、まずは電話による督促が行われ、ハガキや封書などの郵便による督促状が来て、内容証明郵便による一括請求書が送られるという流れになります。
電話やハガキを無視し続けると、自宅や勤務先にも督促がくることがあるので、無視しないようにしましょう。
電話による督促
フクホーの借金返済を滞納すると、フクホーから電話による督促が行われますが、その場合、どこに電話がかかってくるのでしょうか。
電話による督促が行われる場合、フクホーに登録している電話番号に対してかかってきます。
自宅を登録していれば自宅の電話にかかってきますし、携帯電話を登録していれば携帯電話宛てに督促の電話がかかります。
貸金業法の取り立て規制があるので、勤務先の電話にかかってくることはほとんどありません。
勤務先の電話にかかってくるのは、他の方法では債務者に連絡がつかないなど正当な理由がある場合だけなので、債務者が誠実に対応している限りは勤務先には電話はありません。
自宅と携帯電話の両方をフクホーに登録している場合には、どちらにかかってくるのかはわかりません。
家族に借金を秘密にしている場合などでも、フクホーが配慮して携帯電話にかけてくれたりするサービスはないので注意が必要です。
自宅宛にフクホーから電話がかかってきたら、そのことによって家族に借金が知られてしまうことがあります。
自宅にかかってきた電話を家族がとることもありますし、自分が電話を取って話をしているところを家族に見られることもあります。フクホーが留守電に吹き込んで、それを家族が聞いてしまう可能性もあります。
このように、借金返済を滞納すると、借金を家族に隠し通すことが難しくなってしまうので注意が必要です。
一括請求が内容証明郵便で届く
フクホーからの電話による取り立てを無視していると、自宅宛にハガキや封書などで督促状が送られてきます。
これらが届いたら、すぐにフクホーに連絡を入れて返済の話をすべきですが、やはり返済ができずに無視してしまう人がいます。
すると、フクホーから内容証明郵便によって借金残金の一括請求書が届いてしまいます。
借金返済をしている場合、当初の契約内容によって、完済まで分割払いをすることが普通ですが、借金を長期にわたって滞納すると、分割払いが認められなくなって、そのときの残金を全額一括払いしなければならなくなってしまいます。
このことを、期限の利益喪失と言います。だいたい借金返済を2ヶ月分くらい滞納したら、期限の利益がなくなって借金残金の一括払いをされてしまうことが多いです。
よって、フクホーの借金を2ヶ月くらい滞納したら、内容証明郵便で一括請求されてしまうおそれがあります。
このときには、借金残金だけではなく遅延損害金も加算されるので、支払額がかなり膨らんでしまうこともあります。
家族に知られないように注意
内容証明郵便は、通常のポスト投函型の郵便ではなく、簡易書留のような手渡しのタイプの郵便になりますので、家族が内容証明郵便を受け取ったら、何事かと思って不審に感じ、家族に借金が知られてしまうおそれが高いです。
また、消費者金融から内容証明郵便が届く場合、差出人名に「フクホー」などと書いてあるので、家族が見たら、すぐに借金関係の通知書であるとわかります。
家族に借金を秘密にしているからと言って、フクホーが配慮して差出人名を記載しないようにしてくれたりするサービスはないので注意が必要です。
このことからも、借金を滞納すると、家族に借金が知られてしまう可能性が高くなることがわかります。
訪問による取り立て
フクホーの借金を滞納した場合、自宅や勤務先に訪問されて直接取り立てを受けることはほとんどありませんが、中にはそのようなケースもあります。
ただし、それは、訪問以外の方法では全く債務者に連絡を取ることができないなどの特殊なケースに限られるので、通常はそのような心配は要りません。
また、フクホーから借金の支払督促が行われる場合、「殺すぞ」「家族がどうなっても良いのか」などの脅迫的な言動をされることはありません。
フクホーは、有名な大手の消費者金融であり、三井住友銀行系の傘下にも入っていて、社会的信用もある会社ですので、そのような闇金のような無茶な取り立てはしません。
よって、フクホーの借金返済を滞納しても、「おそろしい街金、闇金」のイメージのような激しい取り立てが行われることはないので、安心しましょう。
フクホーなどの貸金業者は、貸金業法21条1項に規定される取り立て方法の規制に従ってしか取り立てをしないので、それほど苛烈な取り立てはしません。
貸金業法では、貸金業者が取り立てをする際の電話の回数や時間帯などについても厳しく制限しているので、フクホーから電話での督促を受けるとしても、嫌がらせのように一日中電話がかかり続けるというおそれもありませんし、深夜や早朝に電話がかかってくることもありません。
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