リボ払い

リボ払いの危険性とは?借金生活に陥る仕組みをわかりやすく解説

リボ払いは危険ってよく聞くけど、どうしてなの?

手元にお金がないけど、どうして「いま欲しい!」という場合に、便利なサービスがクレジットカードのリボ払いです。

「リボ払いを利用するとポイントがお得!」といったカード会社からの勧誘につられて利用しはじめた人も多いのではないでしょうか。

テレビCMでも見かけるため、サービスに対する安心感もあるかもしれません。

しかし、リボ払いは、仕組みを知らずに利用すると危険な支払い方法でもあります。実際にリボ払いがきっかけで借金地獄にハマってしまったという相談者はたくさんいます。

もちろん、リボ払いそのものが悪いサービスというわけではありません。事前に危険性を理解しておくことが大切です。

そこで、この記事では、リボ払いを上手に活用するために、その仕組みと危険性についてご紹介していきます。

img_for_sp

img_for_sp

リボ払いとは?仕組みを分かりやすく解説

クレジットカードの支払いには、一括払いや分割払いなどの方法があり、リボ払いもそのひとつです。大きな特徴は、月々の支払いを一定の金額に抑えられるという点です。

よく混同される支払い方法として分割払いがあります。

分割払いも毎月の支払いは一定ですが、何回払いにするかによって毎月の支払額が異なり、その返済回数は10回や20回などあらかじめ設定されています。高額な商品を買った場合、当然ですが、毎月の支払い金額は、増えていきます。

一方で、リボ払いは、ひと月の間にどれだけショッピングしても支払い金額を一定にすることができます。

リボ払いの種類は「定額方式」と「残高スライド方式」の2つ

リボ払いは、毎月の支払額をする決定方法によって、次の2種類に分かれます。

  • 定額方式
  • 残高スライド方式

定額方式

定額方式とは、文字通り、クレジットカードを使った金額や支払い残高にかかわらず、毎月の支払いが一定額になる支払い方式です。

支払額を低く抑えられるのは魅力的ではありますが、残高が増えると支払い期間が伸びることになってしまいます。実質上の利息に当たる手数料の支払額は残高に応じて決まりますので、返済が長引くとその分手数料が膨れ上がってしまいます。

毎月同じ金額を支払えばいいので、実感としては、借金が増えているという感覚はありません。しかし、出世払いのように将来支払うべきお金が見えないところでどんどん積み重なっていきます。

残高スライド方式

残高スライド方式とは、支払い残高に応じて毎月の支払額が増減する方式です。

定額方式と比べると、実際に使用した金額が反映されるため、「お金を使いすぎているかどうか」という実感は、いくらか感じやすくなっています。

しかし、支払い残高が毎月の支払額にダイレクトに反映されるわけではありません。支払い残高をいくつかのランクに分け、たとえば「残高10万円未満はランク1なので毎月の支払いは5千円」といったように、各社ごとに定められたランクに応じて支払うという方法です。

そのため、通常の分割払いなどと比べると、やはり使った金額の実感が薄れやすいと言えます。

支払い残高に対して毎月の支払額は低く設定されているため、残高スライド方式も定額方式と同様に支払いが長引き、手数料が膨れ上がるリスクがあります。

リボ払いの手数料や金利の計算方法

リボ払いが危険といわれる理由は、事実上の利息である「手数料」が増えやすい仕組みになっているためです。

では、リボ払いの手数料は具体的にどのように計算されるのでしょうか。

実は、多くの場合は手数料は金利15.0%に設定されています。これは消費者金融のキャッシングなどとほぼ同じです。

したがって、リボ払いの手数料は下記の計算式で決まります。

手数料=支払い残高×金利(15.0%)×31日÷365日

(例)
10万円のパソコンをリボ払いで決済して毎月元金を5千円ずつ支払う(残高スライド方式)場合、

初月の手数料は、
10万円×15%×31÷365=1,274円

支払い総額は、
5,000+1,274=6,274円

さらに翌月には、5千円減った元金9万5千円に対して、同じように手数料がかかり、計算すると1,210円となります。

このように毎月手数料を支払っていくと、払い終わる頃には10万円の買い物に対して1万円以上の手数料を支払う計算になります。

リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いは「なんとなく怖い」というイメージを持っている方も多いですが、きちんと支払い残高を把握して、上手に活用すれば便利な支払い方法です。

ここでは改めて、リボ払いの具体的なメリットとデメリットをご紹介していきます。

3つのメリット

  • 手元にお金がなくても欲しいものを購入することができる
    大きな買い物をする際、まとまったお金をすぐに用意できなくても月々の支払いを抑えながら購入することができる。
  • 毎月一定額の返済だから、生計が立てやすい
    その月の利用額によらず、毎月の返済額が一定であるため、月々のお金の計算がしやすい。計画的な支払いが可能。
  • いつでも繰り上げ返済ができる
    支払い残高の一部もしくは全部をいつでも繰上げて返済することができるので、「○ヶ月後には大きな収入があるのでそこまではリボ払いでつないでお金が入ったら一括で繰上げ返済する」といった利用も可能です。

3つのデメリット

  • 手数料が高い
    リボ払いの手数料は、事実上の利息であり、毎月発生する。金利は15.0%であり、消費者金融から借り入れる場合とほぼ同じ金利。そのため、支払い期間が延びるほど、負担が大きくのしかかってくる。
  • 支払い残高を把握しづらい
    リボ払いは毎月の支払額に変化がなく一定額に抑えられるため、毎月の支払額のうち「手数料がどれくらいかかっているか」「どれだけ残高が減っているのか」が把握できなくなりやすい。したがって「毎月払っていたのは実は手数料だけだっ…」というケースも少なくない。
  • 毎月ちゃんと返済していると勘違いしてしまう
    クレジットカードの支払いはほとんどの人が銀行振替に設定するため、毎月の引き落とし日に入金できていれば「しっかり支払っている」と錯覚してしまいがち。そのため、リボ払いの手数料が膨らんでいても気づかないい。

つまり、リボ払いを上手に利用するには、「支払残高が毎月いくら減るのか」「いつ頃支払いが終わるのか」を把握しておくことがカギになります。

上手に利用すれば、いざという時に、助けになるサービスですが、手数料に気をつけて計画的に返済しないと、あっという間に借金が膨らんでしまいます。

リボ払いを上手く活用するには

リボ払いはむやみに怖がるような返済方法ではありませんが、使い方を間違えると返済期間が長引き、最悪の場合返済不能に陥ってしまう危険性があるということは常に肝に銘じておかなければいけません。

そのため、リボ払いは万人におすすめできる支払い方法ではなく、上手に使いこなせる人とそうでない人がいます。

リボ払いを上手に使いこなせる人とそうでない人

どのような人であればリボ払いを上手に使いこなせるのでしょうか。

  • 使いこなせる人
    きちんと支払い残高を把握し、返済計画を立てることができる人は上手にリボ払いを利用できるといっていいでしょう。
    特に、いつ頃お金が入ってくるという目処は立っているけれど、今現在一時的にお金がなくて生活が苦しいというような人は、毎月の出費を低く抑えられることは大きなメリットになります。そういった場合には、まとまったお金が入ったら一括返済することも選択肢になるでしょう。

  • 使いこなせない人
    支払い残高をあまり確認せず、ついつい欲しいものがあればカードを切ってしまうという方はリボ払いに手を出すと非常に危険です。
    リボ払いは毎月の支払額が一定なので支払い残高が増えていっているという意識が低くなりがちです。自分で支払い残高を把握して、支払い能力以上の買い物をしないという意識をはっきりともてない方であれば、リボ払いを選択しない方が賢明でしょう。

返済方法をシミュレーションしてみよう

「手数料はかかるとはいえ、今から毎月の返済額を増やせない。だからこのままリボ払いを続けたい…」と思う方もいるかもしれません。

リボ払いの手数料はキャッシングの利息と同じで、返済期間が長くなればなるほど合計金額が膨れ上がってしまいます。

たとえば、50万円の支払い残高があって毎月3万円ずつ支払っている場合、完済までに約1年半かかり、支払う手数料の合計は5万5千円以上になります。

毎月の支払いが2万円だった場合であれば、返済期間は約3年半以上かかり、手数料の合計金額は8万円を超えてしまいます。

このように、リボ払いは手数料という形での負担が重くのしかかってくる支払い方法です。

そのためこのままのペースで返し続けると、最終的には一体どのくらいの手数料を支払うことになるのかをしっかり把握することが大切です。

リボ払いでカードの支払いをする際のシミュレーションは、カード会社が運営しているシミュレーターを利用することでできます。リボ払いを考えている人やすでにリボ払いをしている人は試してみるとよいでしょう。

リボ払いの返済が苦しくなったら…

すでにリボ払いを利用中の方で、シミュレーターなどを活用してみた結果、自分がリボ払いで損をしていると感じられた方も少なくないかもしれません。

もしそうであれば、今こそ支払い方法を見直すチャンスです。

リボ払いの返済に終止符を打つために以下の対処法を実践してみましょう。

一括返済・繰上げ返済をする

リボ払いでこれ以上損をしないための一番の方法は、当然ですが一括で返済することです。一括で返済すれば、手数料はかかりません。

また一括での返済が無理でも、毎月の返済とは別に支払い残高の一部を返済する「繰上げ返済」も有効です。

繰上げ返済で元金を大幅に減らせば、以後の手数料も減らすことが可能です。ボーナスなどまとまった収入があった時は活用して、とにかく残高を減らすようにしましょう。

また頼れる親族などがいる場合には、お金を貸してもらうことも選択肢のひとつです。

自分自身の問題なので親族を頼りたくないと思われるかもしれませんが、放置しているとあなたの大事なお金は手数料としてどんどん減っていっています。

将来必ず返済すると約束し、援助してもらい、一刻も早く完済することを最優先に考えましょう。

リボの設定金額を変更し毎月の返済額を増やす

リボ払いの手数料は利用残高に対して発生するので、返済期間が短くなるとリボ払いの利用残高が減ることにより、結果的に支払う手数料も少なく済みます。

したがって毎月の返済額を増額すれば、返済期間も手数料も減らすことができます。

リボの設定金額を変更するためには、カード会社によっても異なりますが、専用ホームページなどから変更可能です。毎月の生活費を削るなどで、少しでも返済額を捻出できるのであれば、実践してみましょう。

借金問題の専門家に相談する

一括返済をしようにもまとまったお金なんてない」「毎月の返済額上げるのは厳しい…」など、これまでにご紹介した方法で解決が難しいという人もいるかもしれません。

そんな方はリボ払いを含めた借金問題の専門家である弁護士や司法書士に相談し、「債務整理」によって借金の負担を減らすという方法があります。

債務整理とは、「弁護士や司法書士に依頼することによって、借金の元本の減額や将来利息の免除などができる、国が認めた法的手続き」です。

弁護士や司法書士が行う法的手続きをいうとハードルが高く、「自分には関係ない…」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、債務整理は、基本的にどなたでも利用できる国の救済措置です。

毎年200万人以上(※推定)が債務整理で借金問題を解決しているとも言われています。

この債務整理には、任意整理・自己破産・個人再生・特定調停の4つがありますが、中でも、リボ払いが苦しい時の対処法としては「任意整理」がもっとも有効です。

リボ払いの返済に有効な「任意整理」とは

ここまでお話ししてきたとおり、リボ払いは「手数料と呼ばれる実質上の利息が膨らみやすい」仕組みになっています。

任意整理はその将来利息をカットする手続きで、手続き後は支払い残高だけを返済することになります。

そのため月々の負担も減らせますし、残高が着実に減るというメリットもあります。

任意整理のメリット

  • 将来利息や手数料の支払いが不要
  • 返済総額が減り、月々の負担も減る
  • 残高が着実に減る

注意すべき点としては、任意整理をするとブラックリストに載り、クレジットカード利用やローン、キャッシングなど利用ができなくなってしまうということです。

任意整理のデメリット

  • ブラックリストに載り、クレジットカードやローンが利用できなくなる

しかし、裏を返せば「リボ払いや借金に頼らない習慣が身につく」という言い方もできます。

すでにリボ払いの支払いが苦しい状態になっているということは、ひょっとしたらリボ払いの便利さに甘えてクレジットカードを使いすぎていたという方もいるのではないでしょうか。

ブラックリストの掲載期間はおよそ5年間です。ずっとクレジットカードが使えなくなるわけではありません。

もし今あなたがリボ払いの支払い残高が膨れ上がっている状態であれば、まず任意整理によって解決することをおすすめします。

任意整理は弁護士・司法書士に相談

任意整理をするためには、クレジットカード会社と交渉をしなければなりません。支払い方法の交渉には知識や経験が不可欠です。

そのため、専門家である弁護士や司法書士に相談するのがベストです。必ず借金問題に強い弁護士や司法書士に依頼しましょう。

弁護士や司法書士も医師と同じように、専門分野を持っています。離婚訴訟、著作権、人権など分野は多義に渡ります。

また、弁護士や司法書士というと、多額の費用がかかるイメージをお持ちかもしれません。

しかし、債務整理を多く扱う弁護士・司法書士事務所なら、分割払いに応じてくれるなど、お金に困っている人に寄り添ったサービスを用意していることも多く、利用しやすくなっています。

相談したからといって、すぐに依頼契約を結ぶ必要はありません。リボ払いの解決策を相談することはもちろん、相談しづらいお金の悩みを打ち明けるために気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

リボ払いの借金に関するご相談はこちら|5分程度のお電話で対応可能です

img_for_pc

img_for_sp

当サイトがおすすめする「みつ葉グループ」は、2012年3月に創業し、8年目を迎える総合士業グループです。東京・福岡・大阪・札幌・広島・沖縄の6拠点で、経験豊富な債務整理専属チームがフルサポートしています。

みつ葉グループは、弁護士・司法書士・行政書士・税理士・土地家屋調査士など多数の専門家を有する総合士業グループです。そのため、それぞれの専門家が連携・協力することで、あなたの状況に最適なワンストップサービスを提供することが可能です。

全国で365日24時間、いつでも相談可能です。また、相談は無料で受付けており、安心して相談できる良心的な事務所です。また、職場や家族、知人に知られたくないという方にもサポートをしています。

気になる費用ですが、分割払いができるため、手元にお金がなくても気軽に相談ができます。

みつ葉グループは、本当に必要な手続きを見極めてくれる良心的な法律・法務事務所です。もし借金問題に苦しんでいるなら、一人で悩ますに、まずは相談してみてください。あなたの借金の状況に合った、最善の解決方法を提案してくれます。

img_for_sp

img_for_sp