借金滞納

過払い金を調べる方法とは?

過払い金を調べる方法は、消費者金融などの貸金側が持っている取引履歴を使って行います。

といのも、多くの場合債務者が借入明細を持っていないケースが多いからです。

しかし、最高裁の判例で弁護士・司法書士などが過払い金請求の算定のために債権者側に取引明細書の提示を求めたら、これに応じなければいけないというルールがあります。

そのため、実務上は金融機関側に取引明細書の開示請求をしている場合がほとんどです。

こうすることで、既に返済が終了している金融機関であっても過払い金の調査が可能です。

ただし、債務者がどこの消費者金融で昔取引があったという記憶が不十分な場合は、相手も個人情報保護という点で本人しか知らない情報がないと取引明細書の開示には応じてくれません。

過払い金請求の調査などで困ったときは、まず弁護士・司法書士に相談することをおすすめします。

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気になる費用ですが、分割払いができるため、手元にお金がなくても気軽に相談ができます。

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開示請求にかかる期間

多くの場合、1ヶ月以内に開示されます。

解約済みの顧客であれば、資料を探すのに時間がかかるためか、後回しされてしまう傾向があります。

消費者金融などの金融機関では、昔の文書を一括保管しており、解約済みの明細書を請求すると人里離れた倉庫に保管している場合が多いのです。

とはいえ、1ヶ月あれば開示することができるはずです。

判例でも不当に開示に対する回答を遅らせた金融機関に対して、1ヶ月を超えて開示しない場合には不法行為だと判断したケースがあります。

特に問題がなければ1ヶ月以内に開示されるはずだと考えて間違いありません。

過払い金請求の方法と流れ

このように資料が揃えば、昔支払っていた借金返済が払い過ぎになっており、返金を受けることができる可能性があります。

では、この手続きをどのようにすればいいのでしょうか。

貸金業者へ取引履歴開示請求

まず、先ほど述べた取引明細書の開示請求をすることから始まります。

引き直し計算をして過払い金を確定させるにあたり、貸金業者に対して取引履歴の開示請求をします。

業者によっては弁護士・司法書士事務所から開示請求を行うと早期に取引履歴を開示する一方、個人で請求してもなかなか開示しないことがあるので注意が必要です。

引き直し計算

次に、その取引明細書を見て、適正利率による利息計算をします。

適正利率とは冒頭に述べた利息制限法で定めた制限利率のことです。そこで支払い過ぎの利息が発生していたら、返還請求をします。

貸金業者へ過払い金請求

過払い金額を計算したら、いよいよ貸金業者へ過払い金を支払ってもらうよう請求できます。請求方法は電話でもいいですし、FAXや郵便でも良いです。

和解交渉

過払い金を請求する意思表示を示したら、貸金業者の担当者と直接やり取りをして過払い金の金額の交渉をします。

取引の分断など法律的な問題あると双方の主張する金額に差が出るので、交渉期間が長引く可能性があります。

また、貸金業者の担当者は交渉に馴れているので、ご自身で交渉する場合には「相手は交渉に馴れていない」と思って強気の交渉をしてきます。

不当に安い金額を提示されるなどなかなか希望する金額が提示されないと思いますが、希望する金額を強気で主張しましょう。

もちろん金融機関側も「はいそうですか」と素直に応じてくれるわけではありません。

難癖をつけて引き延ばしをする金融機関がほとんどですし、金融機関自体が自己破産をしてしまった例も少なくありませんから、請求できないこともあります。

過払い金返還請求訴訟の提起

なんとか交渉をして返還にかかる合意をし、返還を受けます。

しかし、合意できなければ訴訟にするしかありません。とはいえ、訴訟をすればすぐに解決するわけではありません。

最近の裁判所は「和解」に持っていこうとするケース多いです。というのも判決文を作ることになると裁判官の仕事が増えるためです。

一見びっくりするような話ですが、判決文作成にかかる労力と、和解させる労力では圧倒的に後者が早くできます。

和解できない場合、まともに判決が出るまで下手をすると1年以上かかると言われているため、裁判官や弁護士・司法書士により和解で決着をつけるケースが多いのです。

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過払い金額の和解交渉

訴訟を起こした後、判決に向けて裁判上でやり取りを行いますが、併行して和解の話も進めることが一般的です。

ここでも希望する金額をきちんと主張しましょう。

過払い金の返還

裁判で勝訴したり、和解がまとまればいよいよ過払い金が返還されます。

返金までの期間は業者によって異なりますが、多くの場合、勝訴判決や和解成立後、4ヶ月〜1年は掛かります。

過払い金の請求にかかる期間

このように裁判で判決が出るまで地裁レベルで1年掛かります。

しかし、消費者金融は地裁で負けても嫌がらせのように控訴をして高裁で争うケースがあります。

既に最高裁で判例が出ているケースなので、消費者金融などが敗訴することは確実なのですが、訴訟では引き延ばし作戦は相手を兵糧攻めにするような効果があります。

原告である過払い金請求者が音を上げて和解に応じることがほとんどです。

和解であれば、最初に開示請求をしてから3ヶ月程度で決着がつくことが多いです。一般論ですが、信販会社は和解のスピードが速いです。

ある程度の内部留保があり、訴訟対応の引当金を積み立てているため、引き延ばすことによる自社の事務量や企業イメージのロスを嫌うのです。

しかし、消費者金融は大々的な広告宣伝をしているからか、多少のイメージ低下には目をつぶり長期戦に出る場合が多いです。

消費者金融によっては和解にもかかわらず、徹底抗戦し1年近く引き延ばし、相手が音を上げそうな時期を狙って請求額の6割程度で手を打つというケースもあります。

もっとも、訴訟で1年とか2年とかの「年」ベースで時間がかかることに比べれば、「月」の単位で決着がつけばマシだと言えるかもしれません。

ちなみに自分で過払い金請求をしても、消費者金融は相手にしてくれないケースが多いです。もし交渉が始まっても難癖つけて引き延ばしを始めます。

1年ではまとまらず、どんどん時間が過ぎて時効とともに過払い金が消滅していくのです。

専門家である債務整理を得意とする弁護士・司法書士に依頼することが一番効率的だと言えます。

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過払い金の調査は弁護士・司法書士に依頼するのが一般的

調査や交渉など、過払い金請求を自分だけですることは現実的ではありません。

過去に弁護士・司法書士事務所などで勤務をしていたり、法学部卒で法律の知識があったりする人は、自分でやってみようと考えるかもしれません。

しかし、「弁護士・司法書士」というネームバリューは一般的に考えられている以上の威厳があります。

自分一人で交渉していて解決しないと弁護士・司法書士事務所に相談し、依頼を開始すると消費者金融側の対応が一気に変わったというケースは少なからずあります。

また、過払い金請求をするほど過去に借入金の返済をしていた人の中には、現在返済している債務が過大になっている人も少なくないでしょう。

そのような人は、無理せずに過払い金請求とともに債務整理の決断をすることもお勧めします。

先ほど述べた通り、手続自体がスムーズに進みますし、時効をうまく止めることで過払い金のロスを防ぐこともできます。

また、自分で過払い金請求の手続をすると、消費者金融によっては嫌がらせのように自宅に電話をしてくることがあります。

過去の履歴を見て「家族に内緒」というような情報があると、わざと自宅に電話をしたり、過払い金の一部を先行して支払うという名目で現金書留を送ってきたりするケースがあります。

当然家族に知られますから、大騒ぎになります。

これだけで過払い金請求などがストップすることがあります。

弁護士・司法書士に過払い金請求を依頼すれば、依頼者とは一切接見禁止という条件を付けますから、消費者金融などから連絡が来ることは一切ありません。

家族などに内緒で過払い金請求をすることも十分可能です。

もちろん債務整理も家族に内緒でできます。

過払い金請求の相手が大手金融機関である場合には、自分だけで対応することは無理があります。

中小規模の消費者金融でも、過払い金請求に対抗するノウハウは持っていますから、多少の法律知識がある人が相手では歯が立ちません。

プロの知識と経験を活用するのがベストの選択です。債務整理を得意とする弁護士・司法書士は相手の懐具合を知っていますから、事前相談は無料です。

弁護士・司法書士の費用は成功報酬がほとんど

とはいえ、弁護士・司法書士に何かを依頼すると、費用が多くなるのではという不安があります。

過払い金請求により、返金があったとしても着手金などを要求されるとその支払いに困ります。

しかし、過払い金請求や債務整理については着手金を要求する弁護士・司法書士はほとんどいません。

先ほど述べた通り、相手の懐事情を知っているのです。実際に過払い金請求ができると報酬が発生します。

気になる報酬額は、成功報酬制をとっていることがほとんどです。

請求で返金があった場合には、その2割が相場です。返金がない場合には1割が相場です。

これを高いと考えるかどうかは人によって違うでしょうが、弁護士・司法書士というネームバリューと経験を使わせていただき、更に過払い金請求手続を全て依頼できるのです。

実際に過払い金請求をすると、最初の相談の際に過去の借入情報を説明するだけで過払い金請求が始まります。

途中経過の報告が毎月ありますが、それも自分の携帯電話かメールですから家族にわかるはずがありません。

先ほど述べた通り、早ければ3ヶ月程度で「和解できましたから一度事務所に来てください」と連絡が来ます。

自分ですべてやる場合に比べると確実性は高いし、手間もかかりません。

相談料も着手金も無料なので、報酬の支払はすべて後払いです。

過払い金請求でおすすめの弁護士・司法書士

弁護士・司法書士に、初めて過払い金請求に関する依頼をする場合、法的な業界で使われる専門用語など、分からないこともたくさんあるでしょう。

弁護士・司法書士事務所に相談する場合、過払い金請求問題の解決経験が豊富な弁護士・司法書士に依頼することで、あなたの抱えている問題を迅速に解決してくれるでしょう。

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